ビートたけし

アナログ

たけしがたどりついた“究極の愛”。狂暴なまでに純粋な、書下ろし恋愛小説。「お互いに会いたいという気持ちがあれば、絶対に会えますよ」すべてがデジタル化する世界で悟とみゆきが交わした、たったひとつの不器用な約束。素性も連絡先も知らないまま、なぜか強烈に惹かれあう二人の、「アナログ」な関係が始まった。いまや成立しがたい男女のあり方を描き、“誰かを大切にする”とは何かを問いかける渾身の長編

アナログ
アナログビートたけし

新潮社 2017-09-22
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バカ論 (新潮新書) 映画監督、北野武。 新しい道徳 ラストシーン 北野武 テレビじゃ言えない (小学館新書) 全思考 (幻冬舎文庫) ホワイトラビット 僕は馬鹿になった。―ビートたけし詩集 (祥伝社黄金文庫) 劇場 超思考 (幻冬舎文庫)

参考レビュー

今となっては珍しいすれ違いを描く

ピアノで会えなかったら、途切れてしまう係り。 みゆきは穏やかで包み込むようなやさしさを持っている女。 大事なものは何なのか、気付かせてくれる作品。 下セールスポイントが大好き。 施設に入っている母親との事。 みゆきへの想いと並行に、女手一つで悟を育ててくれた母親への想いも深いものがある。 役立つになった現在では相当無いすれ違いを、読みやすい記事で綴っている。 いざという時には助けてくれる重要な友人。 仲間の高木と山下とは丁度良い距離感で付き合える仲。 。 企業の上司、業務、大阪への出張。 30代独身男性の普段にふと現れた幸せな毎日。 悟とみゆきの事を見守る、高木と山下の気配りや思い遣りが自然にて良い。 内装デザイナーの悟が、広尾のピアノで出会ったみゆきに、木曜日だけ会う約束をして、連絡先も何も知らないまま。

小説家ビートたけしの新しい物語のはじまり。

『アナログ』というタイトルも、物語の最後の最後になって、その深い趣旨があかされるのだろうと思い込んで読み開始出来たが、途中で、更に何度も『デジタル』なご時世に反する『アナログ』の美点を説いている。 ビートたけしさんの『アナログ』を読ませていただいた。 その実、たけしさんが書かれているのだからという、ビートたけし流の比喩や表現を手前勝手に見込みしていたのだが、「笑いは悪魔だ。 しかしながら、たけしさんはそのような事よりも、ひとつの恋愛という物語を描く事に心血を注いだのだろう。 今後小説家屋ビートたけしの物語がはじまるのだろう。 わずか曇りがちな日曜日の午後、独りの時をこの物語と過ごした。 芸人としての立ち位置で新しい試すを試みた、そのようなたけしさんの矜持と決心を感じた。 」という一文以外に、そのような記事は見あたらなかった。 反対に「ようやく、待ちに待った木曜日が来た。 そしい、この後の物語が読みたいという想いを裏切るように、この小説は幕を閉じる。 『アナログ』という言語とは対局の言語とともに。 冒頭の一文は、広告業界に身を置く自らとして、恥ずかしさと照れ笑いを禁じ得なかった事は素直に告白しておきたい。 」というような常套句ともいえる表現が綴られている。 著者は、北野武さんではなく、ビートたけしさん。 主人公の行動の焦れったさに、なにやってるんだと心の叫びをあげてしまい、その上、物語の終わりに差し掛かろうとしているケース、涙がこぼれてしまった。 この小説でたけしさんが書かれたのは、物語に相違ない。 形容詞的な表現ではなく、心象景色を描く事で心のなかを描写してくれる事を勝手に見込みしてしまっていた。