井上夢人

魔法使いの弟子たち

山梨県内で発生した致死率百パーセント近い新興感染症。生還者のウィルスから有効なワクチンが作られ拡大を防ぐが、発生当初の“竜脳炎”感染者で意識が 戻ったのは、三名だけだった。

病院内での隔離生活を続ける彼ら三名は、「後遺症」として不思議な能力を身につけていることに気づき始める。壮大なる井上 ワールド、驚愕の終末―。

魔法使いの弟子たち (上) (講談社文庫)魔法使いの弟子たち (上) (講談社文庫)
井上 夢人

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参考レビュー

期待した以上。

ウィルスの話はインフルエンザ騒動を思い出させますが、 効果?は魔法を想像させます。この作品が想像上の世界で終わることを心から願います。井上夢人さんのファンです。岡嶋二人さんのときから知ってます。

ふと、本屋で新刊を知り、 読んでしまいました。ここは取材したんでしょうか、納得です。自分自身特殊な状況下にいたので、 特殊な状況が能力者?を産む、 というありがちな設定ですが、 筆致の上手さにグイグイと読んでしまいます。

ただのエンターテイメントでありますように。エスパー?サイキック?がいないとは証明できません。能力?の操作について、無意識(潜在意識)が想定されています。

小説というより、映画ですね。なお、このウィルス自体が現実に生まれることはない?ので、安心してエンターテイメントとして読めます。人が死にまくる設定にビビりますが、 最後まで読むと少しわかります。

架空の世界の話が実にリアルに描かれており、本当によく考えられていたと思う

能力の種類や使い方、能力を得た者たちへの周囲の反応や警察の対応等、架空の世界の話が実にリアルに描かれており、本当によく考えられていたと思う。

500ページ超で分厚いのだが、息をつかせぬスピード感溢れる展開で最初から最後まで全く飽きることはなかった。

感染症から生還を果たし特殊能力を獲得した者たちが、その能力を利用してどのように生きていくのか読み応え満載だった。出だしを読んだときは週刊誌の記者が新型ウイルスの原因究明をしていく話なのかと思ったのだが、いい意味で期待を裏切ってくれた。

とにかくおもしろかった。この患者たちは後遺症として不思議な能力を獲得していた。

山梨県で新型ウイルス「竜脳炎」の感染が広まり、大多数の死者を出す大惨事となったのだが、3名だけ奇跡的に一命をとりとめた患者がいた。