加治将一

アルトリ岬

相川文弥は、何事にも自信のない中年男だ。平凡な暮らしを望んでいたが、息子はひきこもり、娘は放浪癖、妻からは離婚を突きつけられる。そして突然のリス トラ―文弥は導かれるように北海道の海辺の町へ。

やがて家族が合流すると、彼らの前に謎の男が現れ、相川家に「奇跡のカウンセリング」を施す。暮れなずむ アルトリ岬で、文弥を包む極限の悦びとは!斬新なスタイルのメンタル・セラピー小説。

アルトリ岬 (PHP文芸文庫)アルトリ岬 (PHP文芸文庫)
加治 将一

石の扉―フリーメーソンで読み解く世界 (新潮文庫) 失われたミカドの秘紋 エルサレムからヤマトへ--「漢字」がすべてを語りだす! (祥伝社文庫) 舞い降りた天皇(上) 初代天皇「X」は、どこから来たのか (祥伝社文庫) 舞い降りた天皇(下) 初代天皇「X」は、どこから来たのか (祥伝社文庫) 幕末 維新の暗号(上) 群像写真はなぜ撮られ、そして抹殺されたのか (祥伝社文庫)

by G-Tools

参考レビュー

心の免疫力アップ!

まるで、心の栄養剤のような小説です。元気が出なくて困っている人、そして元気な人にも、みんなにおすすめしたいです!この本を読んだら、生きていくのがずっと楽になると思います。

繰り返し読み、また、周りの人にもプレゼントしたくなる、とっておきの本ですネ。セラピーに行かなくても、自然と自分で愛情補給ができるようになるだけでなく、話の聴き方を学ぶ上でも大変参考になります。

セラピストである作者が編み出した、心の免疫力を高める手法が小説中に盛り込まれ、すぐに実践できるようになっているところが、実用的な本でもあります。多くの人にこの小説を読んで幸せになってほしいという、作者の愛情から生まれた本だというのが実感できます。

是非映画化していただきたいものです。読み進めるうちに、いつのまにか登場人物と一緒になって自分を見つめ、自分の心とじっくり向き合い、自分をセラピーしていくことになるので、読後は、きっと誰もが、読む前よりも自分を愛おしく感じられることでしょう。

心が癒される人間ドラマに感動。

本書はカウンセリングとヒーリングを効果的に出し、読者自身の気持ちが楽になり精神的に癒される。今の時代によくありがちな家庭だ。人間にはかけがいのない家庭があり、血の通う合う家族がいることが最も大切なこと。

趣味は現実逃避の「女装」して街を徘徊。通勤鞄は入社以来、コートは20年着古し。

よくありがちなサラリーマン4人家族の崩壊、それが見事に立ち直るヒーリング・ヒューマン・ドラマ。身の程わきまえず、セレブ気取りでブランド品の買いあさり。

長男の卓は中学生で、不登校10か月の引きこもり、食事を自部屋に運ぶ。ゲイバーのママの占いで心機一転、北海道の伊達市に移住。

テーマは「愛」である。妻は志穂、43歳。その妹コトニは小学生で、外でふらつく癖が始まり補導が2回。見てくれは冴えず、煮え切らない、うじうじした卑屈さで甲斐性なし、出世から見放される。家長は相川文雄、46歳。

圧巻は最後で、この紳士が何者かがわかってくる。当然にクレジットカード地獄で、家庭での言動・姿は男女判明不能な状態になっている女性。

A大の通信教育卒、都内の小さなリース会社に勤める。著者が遭遇した悲劇の実体験があることからこそ説得力が十二分に生きるのだろう。そして会社からは退職金8百万円でリストラに。