万城目学

かのこちゃんとマドレーヌ夫人

かのこちゃんは小学一年生の元気な女の子。マドレーヌ夫人は外国語を話す優雅な猫。その毎日は、思いがけない出来事の連続で、不思議や驚きに充ち満ちている。

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)
万城目 学

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参考レビュー

なんて素敵なファンタジー

どうしたらこんなに素敵な文章が紡ぎ出せるのだろうっていうくらいその様子が一つ一つ目に浮かぶ。本を握りしめて嗚咽して泣くってすごいな、と思いつつ涙が止まらなかった。

でもきっと神経衰弱なんてどこえやらってなくらい娘さんが天真爛漫だし、そんな娘に温かい受け答えをし続ける鹿男さんの言葉を読んでいると神経衰弱克服したんだなーってそれにもほっこりさせられました。

ファンタジーだろうとなんどろうととっても素敵。その父親はなんとあの神経衰弱(だった)鹿男さん。

かわいい純粋素直な等身大の小学一年生のかのこちゃん。笑って笑ってほろりときて、最後はもう号泣でした。

素直で純粋なキャラクターがたくさんの万城目ワールドが大好きです! そして、何といってもマドレーヌ夫人と玄三郎さんのお話し。

ほんわかした笑いと涙

かのこちゃんの両親や友達との会話がとても優しくて自然ですし、マドレーヌ夫人との無意識下での心の会話も、子供の持つ純真さを表しているようです。でも全てをひっくるめて、とてもいい作品だと思います。初めて読む万城目学氏の作品です。

もっとかのこちゃんとマドレーヌ夫人との絡みがあるのかと思いましたが、その辺は結構あっさりとしていたような気がします。大人向けでしょうが、子供が読んでも全く問題ないでしょう。

何しろ、登場人物が皆、善き人ばかりなのです。もっと複雑に入り組んだ仕掛けのストーリーなのかと思い読み始めましたが、とてもほんわかした笑いと涙に包まれた、とてもいい小説でした。

差し込まれるいくつかのエピソードは、なんとな~くあの位の年の頃に身に覚えのあるものだったりして、思わず噴き出してしまいました。