三浦しをん

風が強く吹いている

箱根駅伝を走りたい―そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何?走るってどういうことなんだ?十人の個性あふれるメンバー が、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。

自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく…風を感じて、走れ! 「速く」ではなく「強く」―純度100パーセントの疾走青春小説。

風が強く吹いている (新潮文庫)風が強く吹いている (新潮文庫)
三浦 しをん

神去なあなあ日常 (徳間文庫) 仏果を得ず (双葉文庫) まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫) 舟を編む (光文社文庫) 冬の喝采(上) (講談社文庫)

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参考レビュー

原作を読んだら映画も観るのもいい

走る者の感じる風や風景は、明らかに映像でしか分からないものがあります。カケルの走る姿は本当に美しい。

それをすべて映画で描きつくそうとするのは到底無理な話で、原作が良い分の反動でDVDレビューに批判も寄せられていますが、それでもこれを読まれた方には観ることをお勧めします。

走ることを好きにさせてくれた一冊、一生離せません。映画では端役に過ぎないニコチャン先輩やキング、ユキの屈折した心情も、またライバルの藤岡の純粋な求道心にも心打たれます。

カケルの足音を聞いていると大地の感触が伝わってきます。原作はさすがにメンバーの人物描写がしっかりしていて、誰にでも感情移入してしまいそうです。

表紙に魅かれて

映画も見てみたいし、マンガもよみたくなりました。一人で黙々と、そして小さく長く積み重ねて行くのは早い人も遅い人も同じだよなあ、と思いました。この面白い表紙のイラストにひかれて、みんながよんでぼろぼろになっているこの本を手に取ってみました。

早く走れる人は何が見えているんだろう、なんてよく考えていましたがこの本を読むととても早く走れたような気分になれました。

でもというか、だからというか、すごく面白かった。表紙のイラストと、見返しにのっている寮のイラストをあかずに細部まで眺め回し、満足で一杯です。

マンガにも映画にもなったらしいですがまったくしりませんでした。健康のためにウォーキングから初めて一年かけてやっと1~2キロ走れるようになった、それでも体中が痛くなっていくらほぐしてもなおらない、そんな途方もなく運動音痴な人間です。

中もとてもおもしろくて、読み終わったら第感動で号泣でした。わたしは足は遅いほうです。