中島らも

寝ずの番

希代の咄家・橋鶴が最期までオチをつけてオッチンだ。今宵は弟子たちが集まる通夜だけに艶っぽい逸話も飛び出す無礼講。

笑って死ぬか、死ぬまで笑うか、 どっちもどっち?粋でホロリとさせる咄家模様を描く『寝ずの番』三部作ほか、読み出したら止まらない、Hで笑撃的な“らもテイスト”満喫の短編集。

寝ずの番 角川文庫寝ずの番 角川文庫
中島 らも

エキゾティカ (双葉文庫) さよなら私 (角川文庫) 誰か故郷を想はざる (角川文庫) 美しく怒れ (角川oneテーマ21) ロバに耳打ち (講談社文庫)

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参考レビュー

ユーモア最高!!

ユーモアのセンスが抜群!!この小説には、手抜きと思われる箇所が無い。悲しいなあ。

中島らもの本を読んだのは、この短編集が初めてだけど、大ファンになった。この作者の小説を、もっと読みたいと思わせてくれる作品です。特に「仔羊ドリー」は、クローンを題材にしたよくある話かと思っていたら、最後の最後で笑かしてくれた。

オチに至るまでの文章が楽しく読めるし、オチのつけ方も秀逸だ。どこを読んでもダルくならない。

・・・と思ったら、作者はお亡くなりになっていたのか。まず装丁のカッコ良さに惹かれてこの本を手に取ったのだが、内容も最高に良かった。

カワラないのを見てほしい

「カッコ良かったですね!」「来てよかったぁ」という声が飛んでいました。04年10月の追悼ライブは今でも忘れられません。それがらもさんへの献杯なのだと思う。

最後にあのキッチュさんが涙をこらえていたのには、感慨深いものがあります。だが、カッコ良い人たちに愛された人なのだと思う。

作品全体から、らもさん特有の「とほほ」が渋みとしてでています。らもさんの作品は私みたいな弱い人間のものだと思っていました。だから他の多くの作品を読むべきだ。これは得意分野なのでしょう。

私はこんなに豪華な俳優陣で映画化されるとは思っていませんでした。アングラな感覚たまらないのですが、名俳優さんが寝ずの番を読んでいるという光景はそれだけで面白いです。

らもさんの決して得意分野ではない部分への挑戦と言えるのではないでしょうか。それでも後の二次会では笑顔で握手をしてくれました。

らもは決してカッコ良い人ではない。らもさんファンは勿論、映画を見て興味を持った人にもぜひ見てほしいです。「ありがとう・・・・」そう云いたくなる人でした。