戸渡阿見

蜥蜴―短篇小説集

シェークスピアもぶっとぶギャグか戯作か文学かそれが問題だ。新しい小説の境地を切りひらく大型作家がついにデビュー。

蜥蜴―短篇小説集蜥蜴―短篇小説集
戸渡 阿見


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参考レビュー

巧妙かつ親父ギャグの連発プラス深さあり

最近、各書店ランキングで軒並み上位に食い込んでいるがこの小説。今年になり、宮部みゆきの本を10冊ほど読み、再び小説の世界に戻ってきたのです。

期待できますね。以前、ミステリー大賞だったかで「○市」を読んで非常にがっかりしたのを機に小説は遠のいていました。作品がこの一冊なので新人のようですが、凄さを秘めています。

中にある「チーズ」という作品は絶品です。巧妙に親父ギャグが連発されており、読むのを止めようと思いましたが、続けて読むと気づかないところにギャグが隠れている。早速読んでみました。

最後に泣けました。しかも、単純な笑いではなく、結構深い。

意外な面白さ

他愛もない話のようで余韻がある。まず文章が読みやすい。星新一より読みやすい。

いちばん違うのは、何度も読みたくなるのだ。初めての読む作家だが、不思議な面白さがあった。

シチュエーションがシュールで筒井康隆のようだが、不思議な明るさがある。ギャグは意味不明のものも多いが、後味がいい。

とりあえずいまは、トイレに置いて、毎日読んでいる。