浦賀和宏

記憶の果て

親父が死んだ。自殺だった。俺は安藤直樹。親父が残したパソコンのなかにいるのは裕子。いや違う、あれは単なるプログラムにすぎない。でもプログラムに意 識が宿ったのならば……。

いったい彼女は何者なんだ!徹底した方法意識に貫かれたテクストが読者を挑発する、第5回メフィスト賞に輝くデビュー作。

記憶の果て (講談社文庫)記憶の果て (講談社文庫)
浦賀 和宏

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参考レビュー

面白すぎる。

あまりに魅せてくれる場所が多い。主人公の厭世観。そして、小説の端々に流れる音楽的センス。話の主題は自分探しのようなものだが、話の重厚さは天才的。

そして、この作品は中へ閉じる方へ向かっていく。恋愛と疑似恋愛。

作者は当時19歳。もっと幅広く読まれてほしいと、本当に願う。そこがあまりにぞくぞくする。

友達との友情と非友情。未熟な部分はあるが、この小説はジュヴナイルとしては間違いなく傑作だと思う。天才だと思う。

おもろいよ

同主人公でシリーズ化されているが、これだけでよいような気がする。ただこの作品は、(処女作?)相当おもしろい。

SFと推理小説を乗っけた青春小説だと思う。

終わり方が私的には完璧だった。主人公の成長と現実が悲しく、そして美しい。

進みたい方向がわからなくなってしまったからだ。